役立ち情報
ロコモ度テスト
ロコモ度テスト 1「立ち上がりテスト」 片脚または両脚でどれくらいの高さの台から立ち上がれるかを測る 2「2ステップテスト」 できるだけ大股で2歩歩いた距離を測る「2ステップテスト」 3「ロコモ25」 運動器の不調に関する25の質問に答える「ロコモ25」 「2ステップテスト」を紹介! 歩幅を調べるテスト。歩幅を調べることで、下肢の筋力・バランス能力・柔軟性などを含めた歩行能力を総合的に評価します。 2ステップテストの方法と評価方法 ①スタートラインを決め、両足のつま先を合わせます。 ②できる限り大股で2歩歩き、両足を揃えます。(バランスをくずした場合は失敗とします) ③2歩分の歩幅(最初に立ったラインから、着地点のつま先まで)を測ります。 ④2回行って、良かったほうの記録を採用します。 ⑤計算式で2ステップ幅を算出します。2歩幅(cm)÷身長(cm)=2ステップ値 ⑥2ステップ値が1.3未満だとロコモ度1になります。 ⑦2ステップ値が1.1未満だとロコモ度2になります。 ロコモ度テストの判定 ●ロコモ度「1」:移動機能の低下が始まっている状態です。 ●ロコモ度「2」:移動機能の低下が進行している状態です。 立ち上がりテストで注意すること ●介護者のもとで行いましょう。 ●滑りにくい床で行いましょう。 ●準備運動をしてから行いましょう。 ●バランスをくずさない範囲で行いましょう。 ●ジャンプしてはいけません。 参考HP:厚労省 ロコモ度テスト https://www.mhlw.go.jp/content/000656490.pdf 参考HP:ロコモ ONLINE 日本整形外科学会 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト https://locomo-joa.jp/locomo/
kokoromate 2022.07.01
衛生教育
ロコモ
ロコモとは? 運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム」=ロコモといいます。 ロコモティブシンドロームとは、英語で移動することを表す「ロコモーション(locomotion)」、移動するための能力があることを表す「ロコモティブ(locomotive)」からつくった言葉で、移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態を指します。ロコモとはその略称です。人間が立つ、歩く、作業するといった、広い意味での運動のために必要な身体の仕組み全体を運動器といいます。 運動器は骨・関節・筋肉・神経などで成り立っていますが、これらの組織の障害によって立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態が、ロコモなのです。ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。要支援、要介護になる原因のトップは転倒、骨折や関節の病気など運動器の故障であることはあまり知られていません。 自覚症状がなくても要注意 便利な移動手段の多い現代社会では、日常生活に支障はないと思っていても、ロコモになっていたり、すでに進行したりしている場合が多くあることが分かっています。また、高血圧など生活習慣病のある人は比較的若い頃からロコモの原因となる病気にかかりやすいことも分かってきました。自分がロコモかどうかは、ロコモ度テストで簡単に判定することができます。すでにロコモである場合も、ロコモを進行させないことが重要です。いつまでも歩き続けるために、運動器を長持ちさせて健康寿命を延ばしていくことが大切です。 ロコモ度テスト 1.「立ち上がりテスト」 片脚または両脚でどれくらいの高さの台から立ち上がれるかを測る 2.「2ステップテスト」 できるだけ大股で2歩歩いた距離を測る「2ステップテスト」 3.「ロコモ25」 運動器の不調に関する25の質問に答える「ロコモ25」 「立ち上がりテスト」を紹介! 下肢の筋力を測定するテストで、片脚または両脚で一定の高さから立ち上がれるかどうかによってロコモ度を判定します。 ①40cmの台を用意します。 ②両脚テストを行います。 両脚テスト 40cmの台に両腕を組んで腰かけます。両脚は肩幅くらいに広げ、床に対して脛(すね)がおよそ70度(40cmの台の場合)になるようにして、反動をつけずに立ち上がり、そのまま3秒保持します。 ③できなかった人はロコモ度2になります。できた方は次に片脚テストを行います。 片脚テスト 40cmの台に両腕を組んで腰かけます。両脚は肩幅くらいに広げ、床に対して脛(すね)がおよそ70度(40cmの台の場合)になるようにします。そして、左右どちらかの脚を上げます。このとき上げた方の脚の膝は軽く曲げます。反動をつけずに立ち上がり、そのまま3秒保持します。 ④どちらか一方の片脚で40cmの高さから立ち上がれない人はロコモ度1になります。 ⑤さらに詳細にロコモ度を評価したい場合はロコモチャレンジ推進協議会のホームページを参照してください。 ロコモ度テストの判定 ●ロコモ度1:移動機能の低下が始まっている状態です。 ●ロコモ度2:移動機能の低下が進行している状態です。 立ち上がりテストで注意すること ●無理をしないよう、気をつけましょう。 ●テスト中、膝に痛みが起きそうな場合は中止してください。 ●反動をつけると、後方に転倒する恐れがあります。 出典:ロコモチャレンジ!推進協議会
kokoromate 2022.06.30
衛生教育
飲酒と健康障害
酒は百薬の長と言いますが、アルコールがからだにもたらす影響について知っていますか。お酒を飲むとすぐに顔が赤くなる人、どれだけ飲んでも全然酔わない人、これらの違いは何でしょうか。 適度な飲酒とは? 厚生労働省は「健康日本21(第一次)」の中で「節度ある適度な飲酒」を「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。」のように定義しています。 純アルコール20gとは大体… ビール中ビン1本、日本酒1合、チューハイ(7%)350mL缶1本、ウイスキーダブル1杯 さらに、このガイドラインには、1日の飲酒量だけでなく以下の5点がその付帯事項として述べられています。 ♦︎女性は男性よりも少ない量が適当である 「アルコールの吸収と分解」の項で、一般に女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅いことを説明しています。体重あたり同じ量だけ飲酒したとしても、女性は男性に比べて臓器障害を起こしやすいとも知られています。 ♦︎少量の飲酒で顔面紅潮を来す等、アルコール代謝能の低い者では通常の代謝能を有する人よりも少ない量が適当である 少量の飲酒で顔面紅潮を来す場合は、そうでない者に比べて有毒なアセトアルデヒドの血中濃度が高くなり、アルコールの分解が遅れることが説明されています。がんのリスク等も踏まえて、飲酒後にこれらの反応を起こす者は飲酒量を控えることが推奨されています。 ♦︎65歳以上の高齢者においては、より少量の飲酒が適当である 高齢者ではアルコールの分解速度が下がることや、血中濃度が高くないにもかかわらず酔い方がひどくなることなどが示唆されています。65歳以上の高齢者の飲酒量は少なくされるべきです。 ♦︎アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要。 ♦︎飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではありません。 飲酒と健康障害リスク 飲酒量と健康リスクとの関係は様々なパターンをとることが分かっています。高血圧や脳出血は正比例関係を示すといわれていますが、非飲酒者に比べて少量飲酒者のリスクがむしろ低く、飲酒量が増えればリスクが高くなるというJカーブパターンをとるものもあります。総死亡数・虚血性心疾患・脳梗塞・2型糖尿病などでこのような関係が認められており、飲酒の健康面での利点とされています。 ※ただし、Jカーブ関係が認められるのは、先進国の中年男女とされていることに留意が必要です。 引用:「e-ヘルスネット 飲酒とJカーブ」 飲酒のルールを決めて、お酒を楽しむ ■適度な飲酒を 飲酒は1日平均2ドリンク(=20g)以下にして節度ある適度な飲酒を守りましょう。 ■女性・高齢者は少なめに 中年男性に比べて、女性や高齢者は飲酒量を控えることをおすすめします。 ■赤型体質も少なめに 飲酒後に顔面紅潮などを起こす人をここでは赤型体質とも呼びます。この体質はアルコールの分解が遅く、がんや様々な臓器障害を起こしやすいといわれています。 ■たまに飲んでも大酒しない たとえ飲む回数が少なくとも一時に大量に飲むと、身体を傷めたり事故の危険を増したり依存を進行させたりします。 ■食事と一緒にゆっくりと 空腹時に飲んだり一気に飲んだりすると、アルコールの血中濃度が急速に上がり、悪酔いしたり、場合によっては急性アルコール中毒を引き起こします。また、身体を守るためにも濃い酒は薄めて飲むようにしましょう。 ■寝酒は極力控えよう 寝酒は睡眠を浅くします。健康な深い睡眠を得るためにお酒の力を借りないほうがよいでしょう。 ■週に2日は休肝日 週に2日は肝臓をアルコールから開放しましょう。そうすることで依存も予防できます。 ■薬の治療中はノーアルコール アルコールは薬の効果を強めたり弱めたりします。また精神安定剤と一緒に飲むと、互いの依存を早めることが知られています。 ■入浴・運動・仕事前はノーアルコール 飲酒後に入浴や運動をすると、不整脈や血圧の変動を起こすことがあり危険です。またアルコールは運動機能や判断力を低下させます。 ■妊娠・授乳中はノーアルコール 胎児の発達を阻害し、胎児性アルコール症候群を引き起こすことがあります。またアルコールは授乳中の母乳に入り、乳児の発達を阻害します。 ■依存症者は生涯断酒 依存症は飲酒のコントロールができないことがその特徴で、断酒を続けることが唯一の回復方法です。 ■定期的に検診を 定期的に肝機能検査などを受けて、飲み過ぎていないかチェックしましょう。また赤型体質の習慣飲酒者は、食道や大腸のがん検診を受けましょう。 ※参考:厚生労働省HP
kokoromate 2022.06.29