健康コラム

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「ブルーライト」とは2

家電ショップのパソコン売り場や、スマートフォン販売店などに行くと「ブルーライト」をカットするためのさまざまなグッズが売られています。 店頭で見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 また眼鏡ショップでは、レンズのブルーライトカット加工をしてくれることもあり、「ブルーライト」はよく知られるようになりました。 では、この「ブルーライト」とは具体的にはどういった光なのでしょうか。 この記事では「ブルーライト」についての基礎知識についてご説明します。 「ブルーライト」とは 「ブルーライト」とは、人が目で見ることができる光(可視光線)の中で、最も紫外線に近い波長域の、青色光のことです。 あくまで一つの光の種類のため、「ブルーライト」自体が悪い光というわけではありません。実際、自然の光である太陽光にも「ブルーライト」は含まれています。 ただ、波長が短い光ほどエネルギーが高い光になります。 最もエネルギーが高い光は紫外線です。「ブルーライト」は、紫外線に次いで波長が短いため、エネルギーが高く、光がよく散乱します。 これがいわゆる眩しさや光のちらつきにつながるのです。 「ブルーライト」を発生させる電子機器 太陽光にも含まれる「ブルーライト」ですが、大きな問題となっているのにはパソコンやスマートフォンの普及と関係があります。 すぐに明るくなって電気代も安く、持ちがいいLEDは、「ブルーライト」を発生させます。今では、家の中の照明やテレビなどもほとんどすべてにLEDが使われており、私たちは日々ブルーライトの光にさらされているのです。 私たちは仕事や勉強で長時間ディスプレイを眺めたり、休憩時間にもスマートフォンを手に取る生活をしています。 つまり、生活様式が変わったことによって、「ブルーライト」が目に与える影響が注目されるようになってきたのです。 「ブルーライト」による体への影響 波長が短い「ブルーライト」は、眩しさやチラつきの原因です。チラつきがあると目のピントを合わせづらく、脳は一生懸命にピントを合わせようとして疲れてしまいます。 また、他の光よりエネルギーが強い光なので、見るときに瞳孔を縮めようとして目の筋肉も酷使されています。このため、目の疲れや肩・首の凝りなどにも影響しているのです。 「ブルーライト」のまとめ 「ブルーライト」の基礎知識についてご紹介しました。 この「ブルーライト」の弊害が分かったとしても、私たちはパソコンやスマートフォンのない暮らしに戻ることはできないでしょう。 だからこそ、いかに付き合っていくかが大切なのです。 ブルーライトをカットする眼鏡やフィルムを活用したり、画面を見た後は十分目を休ませるなど、目を「ブルーライト」から守っていきましょう。 参考資料:岡山県医師会会報 https://www.okayama.med.or.jp/activity/kaiho_lineup/files/mamechishiki/1487_ganka12.pdf ココカラ通信2月号

2023.03.07

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「ブルーライト」とは

ブルーライトとは、人が目で見る事ができる光(可視光線)の中で、最も紫外線に近い波長域の青色光のことです。ブルーライトは、紫外線に波長がよく似ており、波長が短いため光がよく散乱します。これがいわゆる眩しさや光のちらつきにつながるのです。 「ブルーライト」による体への影響 波長が短く、眩しさやチラつきの原因になるため、脳が目のピントを合わせづらく、一生懸命にピントを合わせようとします。また他の光よりエネルギーが強いため、瞳孔を縮めようとして目の筋肉も酷使され、目の疲れや肩・首の凝りなどに影響します。 睡眠とブルーライト 厚生労働省が行った「国民健康・栄養調査(2019年)」の中で、「あなたの睡眠の確保の妨げとなっていることは何ですか」という質問に対して、20〜29歳では男女とも「就寝前に携帯電話、メール、ゲームなどに熱中すること」を選択した割合が最も多く、男性では43.2%、女性では42.7%という結果になりました。多くの人がスマホやタブレットをもつようになり、寝る前についスマホを触ってしまうという人は若い世代の方だけではないと思います。スマホだけでなく、ゲームやテレビの画面から発せられる強い光を目に入れたり、脳が興奮する情報に接したりすることは、睡眠の質を下げてしまいます。特に、成長ホルモンが多く分泌される思春期に睡眠の質が低下することは、健全な成長を妨げるために大きな健康問題となるので注意が必要です。 「ブルーライト」が体にとって重要な光?! ブルーライトと聞くと、睡眠環境に影響を与えたり、眼に悪影響があると思われる方が多いと思います。しかし、ブルーライトは体にとって必要な場合もあります。ブルーライトは波長が紫外線に非常によく似ており、太陽の光と同じような光線です。人間は網膜から体内時計への直接の神経繊維連絡があり、この機能によって、目から入った明暗環境の情報が体内時計に伝達されます。人間でいうと、朝の強い光は体内時計を早める方向に、夜の光はこれを遅らせる方向に働きます。つまり、体内時計を整えるために必要な光ともいえるのです。 参考資料:厚生労働省「健康寿命を延ばそう スマートライフプロジェクト」 https://www.smartlife.mhlw.go.jp/minna/sleep/kenkou 厚生労働省 eヘルスネット 岡山県医師会会報より https://www.okayama.med.or.jp/activity/kaiho_lineup/files/mamechishiki/1487_ganka12.pdf ココカラ通信2月号

2023.03.02

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感染症の発生情報

寒い季節になると、水で手を洗うのがつらくなります。風が入ってくると体の芯から冷えるため、換気も避けがちになるでしょう。 こういった寒さと乾燥した気候が合わさって、冬にはインフルエンザをはじめとした感染症の増加が目立ちます。 厚生労働省では、それぞれの感染症の発生状況や、感染予防のための情報を公開しています。 この記事では、感染症の予防方法と正しい感染症情報の確認方法についてご紹介します。 感染症についての知識を持ち、予防に努め、この冬を乗り切りましょう。 新型インフルエンザ等感染症の総合対策 今年の冬は、インフルエンザとともに新型コロナウイルスの同時流行が心配されています。こういった感染症の対策は、その他のノロウイルスや手足口病といったさまざまな感染症にも有効です。 今一度、自分でできる感染症対策を把握し、予防に努めましょう。 ①手洗いうがい ・外から帰ってきたときは、まず手洗いうがいをしましょう。部屋の中をあちこち触る前に手を洗うことで、家族を感染から守ることができます。 ・外出時にトイレに行ったときは、石けんで手をしっかり洗いましょう。外では何かと顔を触ってしまうことがあります。手から顔にウイルスが移動しないようにするためにも、こまめな手洗いが大切です。 ②咳エチケット ・咳やくしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。飛沫を防ぎやすい不織布マスクがおすすめです。 ・マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。 ・鼻を噛んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。 ③換気 ・外気の冷たい季節でも、窓を開けて換気をしましょう。 ・家の中の空気がこもっていると、結露やカビなども発生しやすくなります。感染症に関わらず、定期的な換気がおすすめです。 ④予防接種 ・予防接種には、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があります。高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には特に効果が高いと考えられています。 ・各自治体やかかりつけ医が行っている予防接種の情報を確認しておきましょう。予約が必要な場合もあります。 正しい情報の把握 テレビやインターネットでは、日々さまざまな情報が発信されています。 なかには過度に不安をあおるものや、正確性に乏しい情報もあるのが現状です。 とくに新型コロナウイルスについては、新しい感染症であるため情報が錯綜しがちです。 感染症の状況や、感染症罹患後の後遺症、ワクチンによる副作用などは、厚生労働省からデータが出ています。 もし不安になったときは、公的・行政機関等の信頼できる機関の情報を確認するようにしてみましょう。 厚生労働省:感染症情報 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html 厚生労働省:新型コロナワクチンについて https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html 感染症の発生情報のまとめ よくある風邪から、流行しているインフルエンザや新型コロナウイルスまで、この世にはたくさんの感染症があります。 もし軽症で済むのだとしても、感染症にかからないに越したことはありません。 自分にできる予防対策をしっかりと実践し、健康に過ごせる冬にしましょう。 参考資料:厚生労働省 感染症情報のページより https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html ココカラ通信1月号

2023.02.28

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「ブルーライト」とは2

家電ショップのパソコン売り場や、スマートフォン販売店などに行くと「ブルーライト」をカットするためのさまざまなグッズが売られています。 店頭で見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 また眼鏡ショップでは、レンズのブルーライトカット加工をしてくれることもあり、「ブルーライト」はよく知られるようになりました。 では、この「ブルーライト」とは具体的にはどういった光なのでしょうか。 この記事では「ブルーライト」についての基礎知識についてご説明します。 「ブルーライト」とは 「ブルーライト」とは、人が目で見ることができる光(可視光線)の中で、最も紫外線に近い波長域の、青色光のことです。 あくまで一つの光の種類のため、「ブルーライト」自体が悪い光というわけではありません。実際、自然の光である太陽光にも「ブルーライト」は含まれています。 ただ、波長が短い光ほどエネルギーが高い光になります。 最もエネルギーが高い光は紫外線です。「ブルーライト」は、紫外線に次いで波長が短いため、エネルギーが高く、光がよく散乱します。 これがいわゆる眩しさや光のちらつきにつながるのです。 「ブルーライト」を発生させる電子機器 太陽光にも含まれる「ブルーライト」ですが、大きな問題となっているのにはパソコンやスマートフォンの普及と関係があります。 すぐに明るくなって電気代も安く、持ちがいいLEDは、「ブルーライト」を発生させます。今では、家の中の照明やテレビなどもほとんどすべてにLEDが使われており、私たちは日々ブルーライトの光にさらされているのです。 私たちは仕事や勉強で長時間ディスプレイを眺めたり、休憩時間にもスマートフォンを手に取る生活をしています。 つまり、生活様式が変わったことによって、「ブルーライト」が目に与える影響が注目されるようになってきたのです。 「ブルーライト」による体への影響 波長が短い「ブルーライト」は、眩しさやチラつきの原因です。チラつきがあると目のピントを合わせづらく、脳は一生懸命にピントを合わせようとして疲れてしまいます。 また、他の光よりエネルギーが強い光なので、見るときに瞳孔を縮めようとして目の筋肉も酷使されています。このため、目の疲れや肩・首の凝りなどにも影響しているのです。 「ブルーライト」のまとめ 「ブルーライト」の基礎知識についてご紹介しました。 この「ブルーライト」の弊害が分かったとしても、私たちはパソコンやスマートフォンのない暮らしに戻ることはできないでしょう。 だからこそ、いかに付き合っていくかが大切なのです。 ブルーライトをカットする眼鏡やフィルムを活用したり、画面を見た後は十分目を休ませるなど、目を「ブルーライト」から守っていきましょう。 参考資料:岡山県医師会会報 https://www.okayama.med.or.jp/activity/kaiho_lineup/files/mamechishiki/1487_ganka12.pdf ココカラ通信2月号

2023.03.07

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「ブルーライト」とは

ブルーライトとは、人が目で見る事ができる光(可視光線)の中で、最も紫外線に近い波長域の青色光のことです。ブルーライトは、紫外線に波長がよく似ており、波長が短いため光がよく散乱します。これがいわゆる眩しさや光のちらつきにつながるのです。 「ブルーライト」による体への影響 波長が短く、眩しさやチラつきの原因になるため、脳が目のピントを合わせづらく、一生懸命にピントを合わせようとします。また他の光よりエネルギーが強いため、瞳孔を縮めようとして目の筋肉も酷使され、目の疲れや肩・首の凝りなどに影響します。 睡眠とブルーライト 厚生労働省が行った「国民健康・栄養調査(2019年)」の中で、「あなたの睡眠の確保の妨げとなっていることは何ですか」という質問に対して、20〜29歳では男女とも「就寝前に携帯電話、メール、ゲームなどに熱中すること」を選択した割合が最も多く、男性では43.2%、女性では42.7%という結果になりました。多くの人がスマホやタブレットをもつようになり、寝る前についスマホを触ってしまうという人は若い世代の方だけではないと思います。スマホだけでなく、ゲームやテレビの画面から発せられる強い光を目に入れたり、脳が興奮する情報に接したりすることは、睡眠の質を下げてしまいます。特に、成長ホルモンが多く分泌される思春期に睡眠の質が低下することは、健全な成長を妨げるために大きな健康問題となるので注意が必要です。 「ブルーライト」が体にとって重要な光?! ブルーライトと聞くと、睡眠環境に影響を与えたり、眼に悪影響があると思われる方が多いと思います。しかし、ブルーライトは体にとって必要な場合もあります。ブルーライトは波長が紫外線に非常によく似ており、太陽の光と同じような光線です。人間は網膜から体内時計への直接の神経繊維連絡があり、この機能によって、目から入った明暗環境の情報が体内時計に伝達されます。人間でいうと、朝の強い光は体内時計を早める方向に、夜の光はこれを遅らせる方向に働きます。つまり、体内時計を整えるために必要な光ともいえるのです。 参考資料:厚生労働省「健康寿命を延ばそう スマートライフプロジェクト」 https://www.smartlife.mhlw.go.jp/minna/sleep/kenkou 厚生労働省 eヘルスネット 岡山県医師会会報より https://www.okayama.med.or.jp/activity/kaiho_lineup/files/mamechishiki/1487_ganka12.pdf ココカラ通信2月号

2023.03.02

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感染症の発生情報

寒い季節になると、水で手を洗うのがつらくなります。風が入ってくると体の芯から冷えるため、換気も避けがちになるでしょう。 こういった寒さと乾燥した気候が合わさって、冬にはインフルエンザをはじめとした感染症の増加が目立ちます。 厚生労働省では、それぞれの感染症の発生状況や、感染予防のための情報を公開しています。 この記事では、感染症の予防方法と正しい感染症情報の確認方法についてご紹介します。 感染症についての知識を持ち、予防に努め、この冬を乗り切りましょう。 新型インフルエンザ等感染症の総合対策 今年の冬は、インフルエンザとともに新型コロナウイルスの同時流行が心配されています。こういった感染症の対策は、その他のノロウイルスや手足口病といったさまざまな感染症にも有効です。 今一度、自分でできる感染症対策を把握し、予防に努めましょう。 ①手洗いうがい ・外から帰ってきたときは、まず手洗いうがいをしましょう。部屋の中をあちこち触る前に手を洗うことで、家族を感染から守ることができます。 ・外出時にトイレに行ったときは、石けんで手をしっかり洗いましょう。外では何かと顔を触ってしまうことがあります。手から顔にウイルスが移動しないようにするためにも、こまめな手洗いが大切です。 ②咳エチケット ・咳やくしゃみが出る時は、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。飛沫を防ぎやすい不織布マスクがおすすめです。 ・マスクを持っていない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。 ・鼻を噛んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。 ③換気 ・外気の冷たい季節でも、窓を開けて換気をしましょう。 ・家の中の空気がこもっていると、結露やカビなども発生しやすくなります。感染症に関わらず、定期的な換気がおすすめです。 ④予防接種 ・予防接種には、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があります。高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には特に効果が高いと考えられています。 ・各自治体やかかりつけ医が行っている予防接種の情報を確認しておきましょう。予約が必要な場合もあります。 正しい情報の把握 テレビやインターネットでは、日々さまざまな情報が発信されています。 なかには過度に不安をあおるものや、正確性に乏しい情報もあるのが現状です。 とくに新型コロナウイルスについては、新しい感染症であるため情報が錯綜しがちです。 感染症の状況や、感染症罹患後の後遺症、ワクチンによる副作用などは、厚生労働省からデータが出ています。 もし不安になったときは、公的・行政機関等の信頼できる機関の情報を確認するようにしてみましょう。 厚生労働省:感染症情報 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html 厚生労働省:新型コロナワクチンについて https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html 感染症の発生情報のまとめ よくある風邪から、流行しているインフルエンザや新型コロナウイルスまで、この世にはたくさんの感染症があります。 もし軽症で済むのだとしても、感染症にかからないに越したことはありません。 自分にできる予防対策をしっかりと実践し、健康に過ごせる冬にしましょう。 参考資料:厚生労働省 感染症情報のページより https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html ココカラ通信1月号

2023.02.28

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安全衛生教育促進運動

年度の初めは、新しい従業員が入社してきたり、社内で人事異動があるため、安全衛生教育を徹底すべき時期です。 中央労働災害防止協会では、毎年12月1日から翌年の4月30日を、安全衛生教育促進運動の実施期間としています。 思わぬ労働災害を起こさないためにも、安全衛生教育促進運動についてご紹介します。 安全衛生教育の必要性 労働の現場では、機械設備を安全なものにしたり、危機管理マニュアルを整備したりと、安全のための取り組みが行われています。 しかし、いくら設備面を充実させても、実際に働く人やその管理者に安全意識がなければ、設備やマニュアルが意味のないものになってしまうかもしれません。 労働者や管理者に安全に関する知識を理解してもらうための安全教育は、労働災害を防止する上で重要な意味を持っています。 年度のはじめは何かと忙しい時期ですが、従業員の教育をおろそかにせず、職場の安全環境を守りましょう。 安全衛生教育の種類 安全衛生教育といっても、その種類はさまざまです。 労働安全衛生法における、教育の種類についてみていきましょう。 事業者に義務付けられている教育は以下の3つです。 ・雇入れ時教育 ・作業内容変更時教育 ・職長等教育 入社や異動で体制が変わったとき、新しい設備が入ったり作業内容が変更になったときは、労働災害が増えやすい時期です。 安全な作業環境を維持するためにも、従業員への十分な教育が必要となります。 安全教育実施の手順 安全衛生教育が必要と言っても、実際に教育活動をした経験がないとどうしていいかわからないかもしれません。 その場合、以下の手順のように進めてみてはいかがでしょうか。 ①実施責任者の選任 まずは実施計画の作成、実施、実施結果の記録・保存等教育に関する業務の実施責任者を選任しましょう。 ②実施計画の作成 続いて、対象者・実施時期・実施場所・講師・教材等を定めた年間の実施計画を作成しましょう。 教育を継続的、効果的に行っていくためには、労働者ごとに、どのような教育をいつ受けたかなどの記録を作成しておくのがおすすめです。 ③教育内容の充実 教育は、講義形式が一般的ですが、現場での実習、課題解決の討論方式など、さまざまなやり方があります。 また、労働者の危険感受性を高めるため、危険を体感できるような教育も有効でしょう。 教材は、労働災害の事例がわかるような具体的な内容が盛り込まれているとよいですね。ビデオ等の視聴覚教材を活用するのもおすすめです。 安全衛生教育センターでは、職長等教育の講師養成をはじめ、安全衛生担当者、管理・監督者等の資質向上のための講座を開設しています。事業場内での講師養成を行うことも、より有効な安全衛生教育の実施につながります。 安全衛生教育促進運動のまとめ 安全衛生教育の重要性はおわかりいただけたでしょうか。 コロナ禍となって以降、従来の集合型研修に加えて新たにオンラインや動画視聴による研修、VRを利用した安全衛生教育の導入が急速に進んでいます。 自分たちの働き方に合わせて最適な教育・研修方法を検討し、取り入れることが大切です。 正しい知識があれば、労働災害を減らすことができます。従業員が健康で安全に働ける職場環境を整えていきましょう。 参考資料:中央労働災害防止協会 安全衛生教育促進運動ページ https://www.jisha.or.jp/campaign/kyoiku/index.html ココカラ通信1月号

2023.02.24

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防災とボランティア週間

台風や地震といった自然災害は、事前に防ぐことができません。 日本は災害大国とも呼ばれており、防災に努めるとともに、災害が起きた後のことも考えなくてはなりません。 防災とボランティア週間は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災を契機に始まりました。 災害発生時のボランティア活動や自主防災活動についての認識を深めるとともに、災害への備えの強化を目的とした週間です。 次にどこかで起きるかもしれない災害に備えて、ボランティア活動についてをご紹介します。 被災地でのボランティア活動 大きな災害が起きると、ボランティアの募集が始まるのを見た方もいるのではないでしょうか? 災害ボランティアとして参加したいと思っても、経験や知識がなければ、なかなかその一歩を踏み出すのは難しいかもしれません。 ここでは現地でのボランティア活動についてご説明します。 被災地でのボランティア活動では、被害の拡大を防ぎ、災害からのすみやかな復旧を目的としています。 災害時の救助活動は、消防や自衛隊が主な部分を担います。ですが、細やかな面でマンパワーが必要となることもあり、災害時のボランティア活動はかかせないものになっています。 まずは防災やボランティア活動に興味を持ち、自分ができることからはじめてみましょう。 大規模な被害を受けた地域では、状況は刻々と変化しています。 次の豪雨が迫っていたり、余震があったり、晴れていても地盤が緩んでいたり、避難指示が出されている場合もありえます。 テレビ・ラジオのニュース、気象情報、災害ボランティアセンターのホームページなどで、最新情報を必ず確認しましょう。 最近は、ボランティアセンターやNPOが、初めての方でも参加しやすい「ボランティアバス」「ボランティアパック」などを企画していることがあります。 ボランティア活動に興味がある方は、こういった企画を探してみるのもいいですね。 被災地に行かなくてもできる活動 ニュースで見かけるボランティア活動は、そのほとんどが被災地で行われているものです。 自分が被災地に行って活動するのはもちろん素晴らしいことです。 ですが、被災地が遠かったり、仕事や家族のことなどがあり、活動が難しい方も多いでしょう。 被災地まで行かなくてもできる活動はたくさんあります。ここでは、被災地の外で行えるボランティア活動などについてご説明します。 現地に行くボランティアは、食事や泊まる場所などで被災地に負担をかけられません。そのため、現地のボランティアが円滑に活動するためのお金も重要なのです。 被災地でのボランティア活動のための資金を募金することも、立派なボランティア活動と言えるでしょう。 また、被災地全体の活力の維持・回復のために、観光イベントへ参加したりや地元産品を購入するのもいいですね。 最近ではあちこちに都道府県別の物産館ができています。物産館では災害発生時に、募金活動や「食べて応援」活動なども行っています。 近くに物産館があれば、一度出かけてみてはいかがでしょうか。 防災とボランティア週間のまとめ 阪神・淡路大震災が起きた1月17日、東日本大震災が起きた3月11日。その日が来ると私たちは当時の状況に思いをはせ、亡くなった方のために黙祷します。 災害は終わることがありません。一週間後か一ヶ月後か、いつくるのか、どこで起きるのかがわからないのが自然災害です。 その日のために、自分ができることがないか日頃から考えてみましょう。 お互いに助け合うことで、私たちは今までの災害を乗り越えてきました。今後もそうであるように、ボランティア活動に興味を持ってみてはいかがでしょうか。 参考資料:内閣府 防災情報のページより https://www.bousai.go.jp/kyoiku/bousai-vol/info/index.html ココカラ通信1月号

2023.02.21

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健康づくりのための睡眠指針・第3条

十分な睡眠を得られていないときに、身体の不調を感じることはありませんか? 眠気が取れない、仕事に集中できないといった症状だけでなく、大きな病気が潜んでいる可能性もあります。 厚生労働省が発表している健康づくりのための睡眠指針では、睡眠不足が引き起こす病気についても触れられています。 この記事では、健康づくりのための睡眠指針・第3条にある、睡眠不足と生活習慣病の関係についてご説明します。 健康づくりのための睡眠指針・第3条 良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。 睡眠不足や不眠は生活習慣病の危険を高める 睡眠時無呼吸は生活習慣病の原因になる 肥満は睡眠時無呼吸のもと 睡眠不足や不眠は生活習慣病の危険を高める 生活習慣病とは、食事や運動、喫煙、飲酒などの生活習慣が、発症の原因となる疾患のことです。 具体的な病気としては、がん、心臓病、脳卒中などがあります。これらの病気は日本人の死因のトップであるため、大きな社会問題になっているのです。 生活習慣病は、睡眠不足や不眠とも深い関係にあります。 短い睡眠時間や不眠によって、肥満・高血圧などになる危険性を高めることが分かっています。 肥満や高血圧は、心臓病・脳卒中・糖尿病といった生活習慣病につながる症状です。 睡眠の問題を早期に発見し、適切に対処することができれば、多くの生活習慣病の発症や重症化の予防につながる可能性があります。 睡眠時無呼吸は生活習慣病の原因になる 睡眠時無呼吸症候群という名前をご存じの方も多いでしょう。 大きないびきとともに、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまう病気のことです。 睡眠時無呼吸やその症状の1つであるいびきは、生活習慣病発症の危険因子であることが分かっています。 睡眠中に無呼吸が起きると、体に酸素が行き渡らなくなります。 この低酸素の状態が続くことで、心臓や血管に大きな負担がかかるため、心筋梗塞や脳梗塞、高血圧などが起こりやすくなってしまうのです。 肥満は睡眠時無呼吸のもと 肥満は睡眠時無呼吸の発症に大きな影響があります。 体重増加により、のどに脂肪が蓄積して気道が狭くなるからです。また肥満の場合あおむけで寝ることが多くなるため、さらに気道が狭まると言われています。 適正体重を維持することが、睡眠の状態を改善し、睡眠時無呼吸の症状を防ぎます。 ひいては、生活習慣病の予防にもつながるのです。 最近脂肪がついてきたような気がする、いびきをかいていることを家族に指摘されるなどの自覚はありませんか? 体重が増えすぎていないか、身体の状態が変化していないか、一度確認してみましょう。 睡眠指針・第3条のまとめ 第3条では、睡眠と生活習慣病の関係について書かれています。 睡眠不足や不眠を解決することで、生活習慣病の発症を予防できるとされています。 睡眠時に息の通りが悪くなって呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群は、治療しないでおくと、高血圧、糖尿病、ひいては不整脈、脳卒中、虚血性心疾患、歯周疾患など、さまざまな病気の危険性を高めます。 予防のためには、まず自分の身体を知ることが大切です。体重増加やいびきなどの自覚症状があれば、生活習慣を見直してみましょう。 参考資料:厚生労働省 健康のための睡眠指針2014 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf ココカラ通信1月号

2023.02.16

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