健康コラム

衛生教育 に関する記事一覧

衛生教育

インフルエンザの流行状況

インフルエンザは、その年その年によって流行状況が変わってきます。 ウィルスの型が毎シーズン変化するため、かかりやすい人や発症時の主な症状などにも違いがあるためです。 インフルエンザの流行状況を把握することで、感染から自分や身の回りの人を守ることができます。 この記事ではインフルエンザの流行状況についてご説明します。 インフルエンザの発生状況 厚生労働省では、毎年9月〜4月のインフルエンザ流行シーズンに、毎週インフルエンザの発生状況を公開しています。 ニュースで「インフルエンザが流行っている」と聞いても、いったいどこで、どれくらいの人が感染しているのかまではわかりません。 厚生労働省の資料では、都道府県別に毎週どれくらいの人が新たに感染しているのかや、合計の患者数についてわかるようになっています。 また、幼稚園や小・中学校、高等学校での学級閉鎖や学年閉鎖の数もわかるようになっています。 お子さんをお持ちのご家庭は、こういった情報も気にしておくといいかもしれませんね。 インフルエンザ流行レベルマップ 厚生労働省のデータをもとに、国立感染症研究所ではインフルエンザ流行マップを作成しています。 都道府県別にインフルエンザの流行状況がどの程度なのかを視覚的にわかるようにしたマップで、発生件数の推移なども見られるわかりやすい資料になっています。 都道府県をクリックして拡大すると、保健所別の感染報告数もわかるようになっているため、自宅周辺の流行状況がわかります。 2023年度のインフルエンザ傾向 今シーズンのインフルエンザは、例年より2ヶ月ほどはやい10月から流行シーズンが始まっています。 そのため、今年の流行のピークは2023年12月〜2024年1月になるのではないかと予想されています。 国内で流行しているインフルエンザA型は「亜型」と呼ばれる何種類かのウィルスの型があります。 一度インフルエンザにかかっても、同じシーズンのうちにまたインフルエンザにかかってしまうのは、この違う種類のインフルエンザウィルスに感染するからです。 すでに一度かかっているからといって安心せず、流行状況を意識して引き続き感染予防に努めていきましょう。 まとめ インフルエンザの流行状況についてご説明してきました。 毎年冬になると小さなお子さんや高齢者のいるご家庭では、インフルエンザを警戒しなくてはならず、気疲れしてしまうこともありますよね。 インフルエンザが流行しているとしても、私たちが自分を守るためにできることは決まっています。 手洗いうがいを徹底する、人混みではマスクを着用する、栄養をとってしっかり眠る、インフルエンザワクチンを打つなどです。 いつも通りの感染症対策をして、インフルエンザにかからないように過ごしましょう。 参考資料:厚生労働省 インフルエンザの発生状況 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html 国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html ココカラ通信12月号

2023.12.14

衛生教育

熱中症クールワークキャンペーン

厚生労働省では、毎年5月〜9月に「STOP! 熱中症 クールワークキャンペーン」を開催しています。 7月はクールワークキャンペーンの重点取り組み期間です。 職場での熱中症によって、令和4年度は約30人もの方が亡くなり、約800人以上の方が4日以上仕事を休んでいます。 熱中症予防には、熱中症についての知識を持ち、正しい対策をとることが大切です。 この記事では、職場の管理者や従業員が熱中症対策としてすべきことをご説明します。 クールワークキャンペーン期間(5月〜9月)にすべきこと まずはじめに、暑さ指数を確認する習慣をつけましょう。 暑さ指数(WBGT)とは、人体と外気との熱のやりとりに着目した指標です。 人体に与える影響の大きい「湿度」「日射・輻射などの熱環境」「気温」の3点を取り入れて計算されています。 全国の暑さ指数は、下記環境省のサイトで確認することができます。 https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php 暑さ指数が高くなればなるほど、熱中症の危険度も上がってきます。 暑い労働環境で働く場合は、暑さ指数を確認しておくことをおすすめします。 その他、具体的には下記のような熱中症対策をしてみましょう。 ☑︎涼しい休憩場所の整備 ☑︎通気性の高い服装 ☑︎暑い時間帯の作業時間短縮 ☑︎暑い環境に徐々に慣らす ☑︎水分塩分の定期的な摂取 ☑︎日常の健康管理 ☑︎作業中の労働者の健康状態の確認 重点取組期間(7月)にすべきこと 特に急に気温が高くなる7月は、まだ暑さに慣れていない人が多いため、熱中症で倒れる人も多くなる傾向があります。 7月に特にすべきこととしては、上であげたような熱中症対策が本当にできているのか、確認しておきましょう。 熱中症対策を習慣化することはとても大切です。 今一度熱中症対策を振り返る必要があるのです。 特に、熱中症が疑われる人への対応も必要になります。 少しでも本人や周りが異変を感じたら、必ず一旦作業を離れて涼しい場所で休憩させましょう。 休憩しても体調が戻らない場合は、ためらわず医療機関へ連れて行ってください。 もし意識障害がある場合は、迷わず救急車を呼んでください。 日頃から従業員の状態をよく観察しておくことが管理者には求められます。 職場での災害を起こさないためにも、熱中症対策を徹底しましょう。 まとめ 地球温暖化が進み、真夏日や猛暑日はなくならないのが現状です。 熱中症患者の数も正く対策しなければ減ることはないでしょう。 職場の管理者が熱中症対策をすることも大切ですが、働く従業員の方々も熱中症についての知識が必要です。 知識を持ち、対策をすることで熱中症を予防できます。 自分たちが働いている環境の暑さ指数を把握し、指数に応じた熱中症対策を徹底しましょう。 参考資料:厚生労働省 STOP! 熱中症 クールワークキャンペーン https://neccyusho.mhlw.go.jp/pdf/2023/coolwork2023_jp_.pdf ココカラ通信7月号

2023.07.26

衛生教育

全国安全週間

厚生労働省では毎年7月1日から7日までの1週間、「全国安全週間」を実施しています。 今年、令和5年度「全国安全週間」のスローガンは「高める意識と安全行動 築こうみんなのゼロ災職場」です。 この記事では「全国安全週間」や職場の労働災害についてご説明します。 全国安全週間の目的 「全国安全週間」の基本理念は、人命の尊重です。 労働災害を防止するために、産業界全体での労働災害防止活動を推し進め、職場での安全に対する意識を高め、労働者が安全に働ける環境を保つことが目的です。 「全国安全週間」は昭和3年から実施され、今年で96年目にあたります。 さまざまな労働災害防止策が毎年実施されていますが、それでも事故や災害がゼロになってはいません。 だからこそ「全国安全週間」という活動をきっかけに、定期的に安全対策を見直し、労働災害防止への意識を高める必要があるのです。 近年の労働災害傾向 労働現場の管理者と、そこで働く労働者は、お互いに協力して労働災害を防止しようとしています。その成果もあって、労働災害は長期的に見れば減少しています。 令和4年の労働災害については、死亡災害は前年を下回る見込みです。 しかし休業4日以上となる死傷災害は前年を上回る見込みで、近年だけ見ると増加しています。 なかでも転倒や腰痛といった労働者の作業内容が原因とされる災害や、高所からの墜落や転落といった死亡災害は、あとを絶たないのが現状です。 ゼロ災運動とは 今年の「全国安全週間」スローガンの中にもある「ゼロ災」とは、一切の労働災害を許さないゼロ災害・ゼロ疾病を究極の目標とするための用語です。 ゼロ災運動は、死亡災害・休業災害をなくそうというだけの取り組みではありません。 職場のなかや作業中に潜むすべての危険を発見・把握・解決し、労働災害をゼロにしていくことが目的です。 職場によって、労働環境も作業内容も業務の危険度も変わってきます。 職場や作業にひそむ危険を発見・把握・解決するために、関係者全員が協力し合い、自主的、自発的に労働災害防止を実践していきましょう。 第14次労働災害防止計画 「労働災害防止計画」とは、労働災害を減少させるために国が重点的に取り組む事項を定めた中期計画です。 第14次労働災害防止計画は2023年〜2027年にわたって展開され、今年はその初年度にあたります。 第14次労働災害防止計画では、「誰もが安全に働くためには、労働の関係者全員が安全衛生対策について自身の責任を理解し、真摯に取り組むことが重要である」としています。 そして「労働者の安全衛生対策に積極的に取り組む事業者が評価される環境を作ることで、労働災害を減らすことができる」としています。 まとめ 労働災害は年々減少し続けています。 これはひとえに、一人一人が安全に働ける職場づくりや労働災害防止への意識を持っているからでしょう。 今後も安全で労働災害を起こさない職場であり続けるために、全国安全週間を活用してみてください。 参考資料:厚生労働省 令和5年度「全国安全週間」を7月に実施 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32482.html 厚生労働省 労働災害防止計画について https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000197308.html ココカラ通信7月号

2023.07.20

衛生教育

STOP! 熱中症 クールワークキャンペーン

職場での熱中症により毎年約20人が亡くなり、約600人が4日以上仕事を休んでいます。 準備期間(4月)にすべきこと きちんと実施されているかを確認し、チェックしましょう ☑︎労働衛生管理体制の確立 事業場での熱中症予防の責任体制を確立 ☑︎暑さ指数の把握の準備 JIS規格に適合した暑さ指数計を準備し、点検 ☑︎作業計画の策定 暑さ指数に応じた休憩時間の確保、作業中止に関する事項を含めた作業計画を策定 ☑︎設備対策の検討 簡易な屋根、通風または冷房設備、散水設備の設置を検討 ☑︎休憩場所の確保の検討 冷房を備えた休憩場所や涼しい休憩場所に確保を検討 ☑︎服装の検討 透湿性と通気性の良い服装を準備、身体を冷却する機能をもつ服の着用も検討 ☑︎緊急時の対応の事前確認 緊急時の対応を確認し、労働者に周知 ☑︎教育研修の実施 管理者、労働者に対する教育を実施 キャンペーン期間(5月〜9月)にすべきこと STEP1 暑さ指数の把握と評価 ☑︎JIS規格に適合した暑さ指数計で暑さ指数を随時把握 地域を代表とする一般的な暑さ指数(環境省)を参考とすることも有効 STEP2 測定した暑さ指数に応じて以下の対策を徹底 ☑︎暑さ指数の低減 準備期間に検討した設備対策を実施 ☑︎休憩場所の整備 準備期間に検討した休憩場所を設置 ☑︎服装 準備期間に検討した服装を着用 ☑︎作業時間の短縮 作業計画に基づき、暑さ指数に応じた休憩、作業中止 ☑︎暑熱順化への対応 7日以上かけて熱へのばく露時間を次第に延長  ※新規入職者や休み明け労働者に注意 ☑︎水分・塩分の摂取 水分と塩分を定期的に摂取 ☑︎プレクーリング 作業開始前や休憩時間中に深部体温を低減 ☑︎健康診断結果に基づく対応 次の疾病を持った方には医師等の意見を踏まえ配慮 ①糖尿病、②高血圧症、③心疾患、④腎不全、⑤精神・神経関係の疾患、⑥広範囲の皮膚疾患、⑦感冒、⑧下痢 ☑︎日常の健康管理 当日の朝食の未摂取、睡眠不足、前日の多量の飲酒が熱中症の発症に影響を与えることを指導し、作業開始前に確認 ☑︎作業中の労働者の健康状態の確認 巡視を頻繁に行い声をかける、労働者にお互いの健康状態を留意するよう指導 ☑︎異常時の措置 少しでも本人や周りが異変を感じたら、必ず一旦作業を離れ、病院に搬送する(症状に応じて救急隊を要請)などを措置 ※全身を濡らして送風することなどにより体温を低減 ※一人きりにしない 重点取組期間(7月)にすべきこと ☑︎暑さ指数の低減効果を再確認し、必要に応じ対策を追加 ☑︎暑さ指数に応じた作業の中断等を徹底 ☑︎水分・塩分を積極的に取らせ、その確認を徹底 ☑︎作業開始前の健康状態の確認を徹底、巡視頻度を増加 ☑︎熱中症のリスクが高まっていることを含め教育を実施 ☑︎体調不良の者に異常を認めたときは、躊躇することなく救急隊を要請 参考資料:厚生労働省 クールワークキャンペーン リーフレット(https://neccyusho.mhlw.go.jp/pdf/2023/coolwork2023_jp_.pdf)をもとに加工して作成 ココカラ通信7月号

2023.07.11

衛生教育

熱中症②

熱中症に特に注意が必要な人 ☑︎子どもは体温の調節能力が十分に発達していないので、気を配る必要があります。 ☑︎熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能やからだの調整機能も低下しているので、注意が必要です。 ☑︎障がいをお持ちのかたも、自ら症状を訴えられない場合があるため、特に配慮しましょう。 熱中症の症状 熱中症が疑われる人を見かけたら ☑︎エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など涼しい場所へ避難 ☑︎衣服をゆるめ、からだを冷やす(首の周り、脇の下、足の付け根など) ☑︎水分・塩分・経口補水液(水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの)などを補給!自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼びましょう! 注意しましょう ☑︎暑さの感じ方は人によって異なり、その日の体調や暑さに対する慣れなどが影響します。体調の変化に気をつけましょう。 ☑︎室内でも熱中症に注意が必要です。暑さを感じなくても室温や外気温を測定し、扇風機やエアコンを使って温度調整するよう心がけましょう。 ☑︎熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対するからだの調整機能も低下しているので、注意が必要です。また、子どもは体温の調節能力がまだ十分に発達していないので気を配る必要があります。 参考資料:厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/prevent.html)をもとに加工して作成 ココカラ通信7月号

2023.07.04

衛生教育

熱中症とは2

気温が徐々にあがり、毎日の服装が軽やかになっていきますね。 日傘やサングラスを持ち歩いたり、帽子をかぶって出かけることが多くなりました。 暖かさが暑さに変わってくると、熱中症について耳にすることが増えてくるでしょう。 テレビのニュースや天気予報でも、熱中症についての注意喚起が行われるころです。 この記事では、気温が高くなる時期に気をつけたい熱中症についてご紹介します。 熱中症の基礎知識 熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。 屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。 気温がどんどん高くなるこれからの季節に、もっとも気をつけたい症状の一つです。 熱中症について正しい知識を身につけ、自分の体調の変化に注意する必要があります。 また、家族や周囲の人にも気を配り、熱中症による健康被害をみんなで防いでいきましょう。 熱中症にかかりやすい人とは 熱中症は「高温多湿な環境に長時間いる」ことが原因で起きますが、同じような環境にいても、なりやすい人となりにくい人がいます。 特に熱中症に注意すべきなのは下記のような方々です。 ・子ども まず、小さな子どもは体温の調節能力が十分に発達していません。発汗機能がうまく働かず、熱を外に逃さない場合もあります。周りにいる大人が気を配ってあげる必要があります。 ・高齢の方 熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者だというデータがあります。 高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能やからだの調整機能が低下しているので、注意が必要です。 暑さを感じていなくても、扇風機やエアコンを使って温度調節をしたり、喉の渇きを感じていなくても周りの人が水分補給を促すなどしてあげるのもよいでしょう。 ・障害をお持ちの方 障害をお持ちの方の中には、自分の症状を訴えられない方もいます。そのため暑さを感じていたり体調が悪くなっても、周りに状態を伝えられず困っているかもしれません。 障害をお持ちの方と接する機会のある方は、特に配慮する必要があるでしょう。 熱中症予防とコロナ対策 この春から、マスクの着用は個人の判断が基本となりました。マスクを外す方も増えてきていますが、まだマスクをして感染を防ぎたいと考えている方もいらっしゃると思います。 これから暑くなってくると、マスクの装着が熱中症を引き起こす原因になることが考えられます。 気温の高い日に屋外で活動するときはマスクを外しましょう。特に運動時は必ずマスクを外し、自分の体に熱がこもるのを防ぐ必要があります。 コロナへの感染を防げても、熱中症になってしまっては大変です。 自分の体調、気温や湿度などを考え、状況に合わせて臨機応変に対応していきましょう。 熱中症のまとめ 体が暑さに慣れていない6月でも熱中症のリスクはあります。 気温の変化が体にもたらす影響を軽く見てはいけません。熱中症でダウンすることのない夏にしましょう。 参考資料:厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/index.html ココカラ通信6月号

2023.06.20

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